【スペイン国内の映画祭で「観客賞」を受賞し、欧州フットボール誌『Paneka』のベストフットボール映画にも選出！】

アスレティック・ビルバオに所属する兄弟サッカー選手、イニャキとニコ・ウィリアムスの誕生と成功の物語。華やかなプレーの裏にある葛藤や希望、スポーツとルーツ、家族と誇りが交差する物語を描いたドキュメンタリー。監督は三度のゴヤ賞を受賞したラウル・デ・ラ・フエンテ。数々の賞を受賞した本作をお見逃しなく！

ガーナ移民である両親の苛烈な旅路から始まる物語。サハラ砂漠を越え、異国で生活基盤を築くまでの苦難。その背景を背負いながら、二人はそれぞれ異なる代表チームを選ぶことに。弟ニコはスペイン代表として2024年ユーロで躍動し、バルセロナの新星ラミン・ヤマルとともに左サイドから鋭い攻撃を仕掛けて観客を魅了。一方、兄イニャキはガーナ代表を選び、2022年W杯でその存在感を示しました。二人の決断は、移民2世としての自己肯定や誇り、そしてスポーツが持つ社会的な力を雄弁に物語る。

本作が焦点を当てるのは、スター誕生の華やかな瞬間だけではなく、難民としての両親の足跡、貧困や差別を乗り越える過程で受けた人々の支え、そしてルーツであるガーナでのサッカースクール運営の様子。これらは、フィールド外での彼らの活動の意味を深く考えさせます。

日本初上映となる今回は、スペイン在住のフットボール評論家小澤一郎氏によるアフタートークを実施。バスク独自の文化、バスク人のみがプレーできるクラブ「アスレティック・ビルバオ」の歴史、そしてウィリアムズ兄弟が果たす社会的意義について、鑑賞後の視点がさらに深まるトークに乞うご期待。
サッカーファンはもちろん、移民やアイデンティティに関心のある方にとっても、見逃せない一作！